『ゴジラ-1.0』邦画実写“米国歴代1位”の衝撃 70周年目に開花 (日経クロストレンド)
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出典元：日経クロストレンド
2023年12月1日（現地時間）に米国で公開された映画『ゴジラ-1.0（マイナスワン）』が、脅威のスタートダッシュを決めている。米国で公開された邦画実写作品の中で、全米興行収入が歴代1位になったと東宝が発表。なぜ今、『ゴジラ』に世界が熱狂するのか。その秘密について、苦難の歴史を踏まえてエンタメ社会学者の中山淳雄氏が分析する。
【関連画像】『シン・ゴジラ』と『ゴジラ-1.0』の興行収入推移（国内・米国）
●米国映画史を塗り替えた『ゴジラ -1.0』
映画『ゴジラ-1.0』はなぜヒットしているのか。
シリーズ33作目にして“日本実写映画として米国興行収入最大の作品”となった本作。異例だったのは通常は現地企業に任せる「配給」をTOHO Internationalが自社で担い、全米にスクリーン展開。初3日間で興行収入1150万ドル（約16億円）は「ハリウッドが予想していなかった展開だ」と、米NBCニュースも報じている。2週目までの伸びは、日本での数字よりも大きく、80億円を超えた日本『シン・ゴジラ』よりも速いスピードで伸びている。
諸々あるレビューを見るに、「こういう原点であるゴジラが見たかった（今までは人間の味方をし過ぎたり、ホラー過ぎたり、キュート過ぎたり）」「他のシリーズの不調（ディズニー作品、マーベルやインディ・ジョーンズシリーズが直近不調）」「ハリウッド作に見劣りしない迫力ある映像と音楽」、そして「キャラクター中心の分かりやすいストーリー」といったことが米国で受けている理由として分類される。
思えば、日本国内で大ヒットを期した『シン・ゴジラ』（2016）の主役は「日本の意思決定」だった。嘲笑的に描かれた災害に対応する会議に次ぐ会議、あのコンテクスト的な日本風景を手放しに映画で楽しめる外国人はまれだろう。
結果、日本での興収は82億円だったが、米国では200万ドル（約3億円）で収束した。対する『-1.0』は、神木隆之介ふんする元特攻隊パイロットの生き残りで呵責（かしゃく）を抱える敷島浩一と、浜辺美波ふんする焦土をさまよう子連れのヒロイン大石典子が象徴的。素直に家族の物語に昇華させた普遍性は、この映画を万国共通のストーリーに仕立て上げた。
米国では、10日で2600万ドル（約40億円）、この勢いでは早晩、歴代日本アニメ2位を記録した『鬼滅の刃』の米国興行収入も超えてくるだろう。
死に場所を探している主人公やゴジラへの特攻を志願した元軍人たちは、ゴジラとは本来こういうものだったという「原点」を思い起こさせた。日本人兵士230万人が死亡した第2次世界大戦では、外地にいた340万人からすれば半分近くが戦死するような事態で、（本作ではフィクションとしてのゴジラに遭遇し絶滅するというストーリーになっているが）生き残った側が呵責と後悔に悩まされ、死に場所を探していた。作中でも「俺たちの戦争は終わっていない」というセリフが強いリアリティーを放っていた。
しかもあのエンディングは、昭和から平成、令和と4～5代くだった時代の変化を如実に感じさせた。散りゆく男たちの美学を語り、「あの時代の男はカッコよかった」とノスタルジーに浸る中高年男性向け戦争映画ではなく、あくまで現代の女性や子供でも受け入れられるストーリーにアレンジされ、戦争ものとしては珍しいほど薄味で大衆受けできる作品であったと解釈できた。
その上でさらになぜ米国で爆発的にヒットしているかの回答としては、実はここ10年ハリウッドが温めてきたゴジラ熱と、東宝の企業戦略の勝利であったと言える。詳しくは後述する。
●特異なキャラクターIP、終わるはずだったのに復活
そもそもゴジラはどう生まれたのか。有名な話で、「ビキニ環礁での水爆実験（1946～58年にかけて米国がマーシャル諸島共和国で行った核実験）」から着想を得たゴジラは1954年に映画として公開される。
この「水爆実験の結果生まれた怪獣」は完全な創作ではなく、1953年の米国SF映画『原子怪獣現る』を参考にしたものであり、Tレックスのフォルムとステラコサウルスの造形、体表はワニの突起と水爆のケロイドを、頭からのラインは「きのこ雲」を思わせるイメージでデザインされたという（『アニメ・特撮・SF・映画メディア読本』［浅尾典彦著、青心社、2006］から）。
映像表現を実現したのは、のちのウルトラマンの生みの親である円谷英二氏。1933年の米国映画『キング・コング』に衝撃を受けて特撮の道を志したが、当初はそれに倣って人形を少しずつ動かす「コマ撮り」を模倣しようとしたが、合成技術や時間的制約で不可能だった。
「マリオネット」も重量感が足りない。そこで、現在まで特撮として続く「着ぐるみ」という日本独自の特撮手法が生まれる。アニメもマンガも米国から輸入されたものだったが、特撮だけは日本オリジナルのお家芸となる。
最初は“お試し”で1作以上つくるつもりがなかったというが、蓋を開ければ動員数961万人。当時、“東映2本立て時代劇戦略”でまくられていた東宝が、起死回生のヒット作として2作目の『ゴジラの逆襲』（1955）に臨む。
「ゴジラは（大戦で）死んだ男たちの亡霊であり、父権的な怪物だ」という解説は、1980年代に広まってから定説化している。ゴジラが南方戦死者の慰霊であれば、2作目のアンギラスはシベリア抑留者の怨念である、というのである。どちらも戦争をその身に背負った政治的キャラクターであった。
最初は2作で打ち止め、7年ほど時間が空いての3作目はまさかの『キングコング』とのコラボ作品であった。米RKOが進めていた『キングコング対フランケンシュタイン』の企画が飛んでしまって、困った末に東宝に流した企画として『キングコング対ゴジラ』（米国公開1963、日本公開1962）が誕生。
キングコングの5年間の名義貸しで東宝には8000万円を要求（1作目の興行収入が1000万人が来場して1.5億円という状況であり、当時としては非常に高額だった。現在であれば数十億円の使用料というイメージだろう）、ゴジラがキングコングに勝ってはいけないという条項すら含まれたという。
ゴジラは日本に空爆を仕掛け、日本を灰じんに帰した米国そのものを象徴し、戦後占領下にあった日本における劣等感や畏怖感を代弁することになる。あえて『ゴジラ』（1954）で松屋銀座や服部時計店をゴジラに破壊させたのは、それが当時GHQの接収した建物だったからだとも考えられる。
長年にわたって日本だけでなく米国でもファンをつくってきたのは、ゴジラが被害国から見た米国を表したものであったからだろう。
『-1.0』ではゴジラ登場時の絶望感、これは何をやったって我々が死滅され尽くすだけなのだという圧倒される感覚は、被爆国・敗戦国の日本にしか出せないリアリティーだったのかもしれない。
ゴジラは「米国の反面史」ともいえる敗戦と政治メッセージを含んだキャラクターであり、その後の「鉄腕アトム」や「オバケのQ太郎」といったエンタメ型IP（知的財産）とは一線を画している。
公式ページに書かれている
『お客様の声』とか『モニターさんの成功例』とかが
あまりにもウマくいきすぎっ！！！って印象
実際の効果が気になるのは事実なんですけど
、
やっぱり、ネットの商品って
たまに詐欺商品ありそうだし・・・
騙されたくないでしょ。
有限会社六三四コーポレーションさんは実績ある人みたいだし
大丈夫なのかな。
どうしよう～
チャレンジしてみようかな。